
ここは「杉並の自然の新聞」です。区内に在住・在勤の定点観測者たちが、お気に入りの定点観測ポイントの四季の移り変わりをしっかりレポートします。今の季節、こんなんだよ、という最新報告です。ぜひ、お楽しみください! 現在、定点観測レポーターを募集中。どんなちいさなスポットでもけっこうです。ここならまかせろ、という方のご応募をお待ちしています。
現在の定点観測ポイント17 個所
最近届いた10本の報告です。
今年の梅雨は、カラッとした合間がなく、どんよりとした毎日が続いています。
和田堀池は、カルガモの姿さえ無く、寂しい限りです。
しかし、池を囲む緑は深く濃い夏色。
そこに、紅一点、ショウジョウトンボがとまっています。
頭の先から腹部の先端まで真っ赤!
ナツアカネやアキアカネより鮮やかです。
晴天を待ち望んでいたのは、人間ばかりではないようですね。
狭いカメ助宅の庭にも、ルリタテハがやってきました。どうやらねらいはホトトギス。
卵を生みに来たのでしょう。
そして、この時期アブラムシも大発生!写真はアブラムシとそれを食べに来たテントウムシの幼虫(ナミテントウ)です。側には、成虫もいます。テントウムシは草食性のものもいますが(こちらは畑では害虫)、肉食性のナミテントウなどは、農薬代わりにアブラムシを食べてくれる有り難い益虫です。
その威力……!翌日には、幼虫も成虫もその数を増し、1日にして、こびり着くように発生していたアブラムシが、だいぶすっきりしました。
次々と、夏鳥が飛来しています。オオルリ、センダイムシクイ、キビタキの声もします。
さらに、クロツグミ、サンショウクイと、今年は、色々な鳥がやって来ます。
そして、例年になく個体数が多い種類もいます。
今朝も(5月3日)観測地点の斜面では、(珍しことに)センダイムシクイが鳴き競っていました。3〜4羽ほどいたような。こっちで「ちょっと ちょっと グイー」、あっちで「ちょっと ちょっと グイー」!
なにしろ、去年は、鳴き声を聞けてラッキーという具合でしたから、不思議な気がします。また、それ以上に、「どうして今年は?」と思わずにはいられませんね。
コナラの葉が開き始めました。その下にたくさん垂れ下がっているのは、雄花序。つまり、雄花の集団です。雌花も同じ木に咲くのですが、写真ではよく分かりませんね。
そして、旅の途中 和田堀に立ち寄ったセンダイムシクイが、この木に止まりしばしの間さえずりを聞かせてくれました。 「ちょっと ちょっと グイー」。この最後の「グイー」がポイントでしょうか。
オオルリと同様、東南アジア辺りからやって来る夏鳥で、もう少し山の方へ移動していきます。枝から枝へと動き回り、姿を見ようと思うと根気を要します。
クスノキの根元は落ち葉でいっぱい!
えっ!今、春ですよ……?
クスノキは常緑樹。つまり、一年中葉は緑色です。
では、葉っぱは入れ替わらないのでしょうか。
実は、クスノキは、今が入れ替りの時期。写真の赤茶色の葉が、これから落ちていきます。
落葉樹と異なり、全部の葉がいっせいに落ちるのではないので、落葉という感覚は涌きませんね。でも、新葉が出ると、こうして古い葉の一部は落ちていくのです。
日一日と広がる若葉が、なんとも瑞々しく爽やかです。
そんな観測地点を散歩していると、ちょうど目の高さ位の枝に美しい青い鳥が……!
オオルリです。
夏鳥として、日本に渡って来ます。
石垣のところで、ブレーキをかけるようにホバーリングして(2〜3秒弱かな)ねらいを定め、虫を捕っていました。その姿を写真に撮れなかったのは残念!
尾が長くて、ぷっくり膨れた姿が愛らしい(ふと、ヤマネが頭に浮かびました)。
ウグイスやメジロ同様、ちょこちょことよく動き、和田堀池の周りをあちらにこちらに飛び回っています。
4月15日に見かけた時には、2羽いっしょでした。つがいでしょうかね。
和田堀池のほとりのシダレヤナギの木。てっぺん付近にヒレンジャクの群れが来ています。どうやら、シダレヤナギの花を食べに来たようです。尾の先端が赤いのが特徴で、さらに、頭の後ろに冠羽という跳ねた部分があり、目の周りの黒がそこまで伸びています。
ヒーヒーとか細い声で鳴いているのですが、同じ木にヒヨドリも何羽か来ていて、その騒がしい声にかき消されてしまいます。意識していないと気付かないで通り過ぎてしまうところ。ヒレンジャクは、冬鳥です。
春らしくなって来ました。
サクラのつぼみもだいぶ膨らみ、ピンクに色付いています。花の咲き出した枝もあります。
そして、芽吹きといえば、シダレヤナギの柔らかい緑。でも、待って下さい。よく見ると花が咲いています。春を告げる緑は、葉っぱとは限らないようです。シダレヤナギは、葉が出ると同時にこうして花が咲きます。
シナサワグルミの生まれたての葉のそばに垂れ下がっているのは、花の集まった花序。葉が開き始めたのに呼応するように、こうして垂れ下がるのです(雌雄同株)。
木の花って面白いですね。
和田堀池ではカエルが産卵の最中です。
カエルの卵は春の先駆け。季節の変化を感じた生き物たちが、この後次々と頭をもたげます。
ほら、枯れ葉の間から可愛い緑の芽生えがのぞいています。
そして、その間からツクシも顔を出しました。
ところで、2月に入ってようやくツグミを確認しました。10月にはやって来るツグミが、年が明けても確認できず、心配していたのです。 和田堀池で出会った方も「今年はツグミが少ないね」とおっしゃっていましたし、別のところでもそういった話がありました。やはり、異常気象のため……?